娘をやめると母娘関係が改善します

毒親・親子

親に甘えながら自立することはできません。ご相談を受けるなかでも、自立の意志が固まっていないと感じることは多々あります。以下はよくある例です。

◎「母親とケンカしたんですぅ」と訴える30代の娘

◎自立したいと言いつつ実家にしがみつく

◎「親の顔色を伺うのが嫌だ」と文句を言いつつ、「資金援助が欲しいから親に逆らえない」という本音には気づこうとしない

傲慢なことに私たち人間は、余裕があるうちは「自分を変えないぞ!」とエゴにしがみつき、余裕が無くなって、ようやく「この生き方じゃダメだ!」とエゴを手放す気になります。

そのため、まだまだ余裕たっぷりの方には、「苦しくなれば自然と変わる気になりますよ」とお話ししています。

余裕があるということは「何とかしなきゃ」という問題意識も無く、人に甘えて生きているだけです。自分の欲求を自力で解消しないのですから不平不満は避けられません。

人に依存しておいて、文句を言うことが間違い。そりゃあ、母も娘もイイ年した大人ですから、意見が衝突することもあるでしょう。それを不満に思うのなら自立することですよ。

私がご相談を受けるのは、母親から虐待を受けながら共依存になっている方が多く、私と似たような環境の方ばかりです。

ですので、甘えたい時に甘えさせてもらえなかった「悲しさ」や「苦しさ」はよく分かります。まずは、つらい感情を吐き出すことで心を癒す必要があるでしょう。

ただ大人になった今は、自分で人生を築いていく立場ですから、心の修復と同時に、実年齢相応に成長しなければ、本当の意味で葛藤は解消されません。

つまり、自分の人生に意識を向ける「心の成長」が、あなたの傷を癒すのです。自分の人生を立て直しつつ、心の傷を癒しましょう。

自立のプロセスは、離れたくても離れられない「気持ちの揺れ」が付き物。あなたの心情も理解はできますが、自立の意志が曖昧で中途半端と感じる方が多いのも事実です。

ご事情があって、一時的にお金の援助を必要とする方でも、「やむを得ず今はこの状況だけど、いずれは自立」という意志を感じません。

当人同士がそれで良ければ私も余計なことは申しませんが、自立したいとお考えであれば「甘えを助長する環境」は見直す必要があるでしょう。

今の環境は「痩せたい~」と言いつつ、お菓子を買いだめするのと同じです。やはり、人に相談する前に自分で誘惑を遠ざける決意が必要だと思います。

現状を変えるために、行動を起こすことも無く愚痴を言っているのは、それが一番ラクだからではありませんか? ラクな道を選択し続けた結果が「今」なのですが…。

* * *

私も同じプロセスを経て自立できたので、愛をもって厳しく申し上げますが、いつまでも〈子供〉の立場にしがみつくと、母娘関係は改善するどころか悪化します。

私も「退行と成長」の葛藤をイヤというほど体験してきました。満たされなかった「過去の甘え」を「今」も要求している現状に気づきが無いと、同じことの繰り返しです。

共生関係(共依存)は、お互いにメリットがあって成立する関係ですから、覚悟して自立に取り掛からないと必ず失敗します。メリットを諦めてでも「自分の人生」を生きたいと思いますか?

私の経験上、母に連絡していると無意識に愛情を求めて喧嘩になったので、ある程度自立するまでは、母親と会わない期間を決めることをお勧めしています。

特に、うつ病などで心のエネルギーが低下している方は、回復するまでは、エネルギーを奪う存在から離れたほうが良いでしょう。

ただし「縁を切る」わけではないので、ご留意ください。思春期の反抗期にキチンと親離れできていない方は、これを機に親との心理的距離感を覚える必要があります。

「親の自立」と「自分の自立」を分けて考えましょう。自分の自立を先にするため、親の件は一旦保留にしてください。

私たちの脳(=心)は成長を望んでいるため、子供の立場に執着するほど葛藤で苦しみます。

本来であれば、親が子供の感情に共感することで「健全な自我」の確立を促し、自立に導く立場なのですが、その親が子供のままであれば、あなたが先に「大人」に成長するしかありません。

* * *

今あなたがやるべきことは、”子供の立場”にしがみつく「自分」に気づくこと。親への「怒りや憎しみ」を吐き出して、自分の中の闘いを終わらせること。

中途半端に親を許さず、しっかり親を恨むこと。その上で「今の自分」を客観視して、何にこだわっているかを自問してください。

私の考える自立とは愛の自給自足(自己信頼)です。自分の愛を信頼できれば、人から愛を奪う必要もなくなります。

愛で生きれば自然と愛が返ってきますから、自分を正しく愛していれば、他者の反応に振り回されることもなくなります。

ちなみに他人がお膳立てする環境は、いつ変化するか分からないリスクが付きもの。自立して生きる体験をしておかないと、後々窮地に立たされる可能性もあります。

実際、自立すべき時期に自立せず、依存し続けた結果、準備のないまま家を放り出される人もいます。

また、ご両親からお金の援助が必要な場合、ズルズル甘えるのを防ぐため、期限付きで書面を作るなど、人様から恩を受けるくらいの心積もりでいましょう。

いつまでも”子供”のままではいられません。”娘”をやめて【大人同士】のお付き合いをする時です。

親の顔色を伺ったり、口出しされるのが嫌なら、資金援助も辞退したほうがいいと思います。都合よく「良いとこ取り」したい甘えがエゴなんですよ。

お母さんだけを責めるわけにはいきません。そういう事があると承知した上で、お母さんと付き合っていかないと。

本物の原動力(愛)が育つまでは、悔しさを自立の原動力にしましょう。

時間と労力を費やして、人に期待するエゴに気づく体験を重ねると、他者の評価や関心が不要になり、ありのままの自分を表現できるようになる日が来ます。

エゴ(依存心・執着心)に気づいて健全な自己愛を育み、心のより所(母なるもの)を自分の中に確立することが自立のプロセスです。

対等な大人の親子関係に成長すると、自由にコミュニケーションできるようになりますよ。

たとえば「今、お母さんに期待してた」と気づいたら「期待を取り下げる」と意識する。これを続けると自立につながりますが、「期待してはいけない」と自己否定したり、抑圧するのはNGです。

自立すると、自分を信じるように相手を信じられます。自立しなければ他者と「愛」を分かち合えないのです!これでは恋愛や結婚を含む対人関係が上手くいくはずありませんね。

しっかりと「自分の人生」と向き合わなければ、あなたも自分の子供に同じことを繰り返します。自立も自分の責任で決断すべきこと。人に言われてやることではありませんよ。

自立コーチ三島

 
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■毒親相談.com主宰 三島恵実
(うつ病・毒親サバイバー)
 
野村證券在籍中に20代でうつ病を発症。
 
自殺未遂を繰り返したのち、セラピーに通い、うつ病と毒親(父が発達障害・母が自己愛性人格障害)の問題を克服。
 
2014年「これでよかった。十分だ」という内なる声と共に、圧倒的な至福感が湧き上がる体験をする。
 
その際、「両親が成長と目覚めの協力者」という「人生のしくみ」に気づく。
 
現在、「意識の成長と目覚め」を目的として、苦しみを心の解放につなげる自立コーチングを提供中。
 
オールドソウル(輪廻転生を卒業するたましい)

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